映画「ある天文学者の恋文」

僕は中学生の時は天文学者になりたいと思っていました。

「ある天文学者の恋文」、「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレが監督で音楽はエンニオ・モリコーネというだけの予備知識と天文学者が主人公の映画って、どんな物語だろう?恋文ねぇ?とそのタイトルへの興味で観た映画でした。(ちょい、ネタバレ含みます)

いきなり熟年の男が若く美しい女性を愛撫するシーンから始まる。

男は「僕は君の全てを知っているのだろうか?」と囁きながら抱擁を交わす。天文学者で教授のエドとその教え子の学生で恋人のエイミーとの密会。ああ~、ある!ある!ヘップバーンの「昼下がりの情事」やモンローの「紳士は金髪がお好き」も熟年男は若く美しい娘が好きで、若い娘は知的で金持ちの紳士に憧れるってやつ!ちょいと例えの映画が古い!(笑) その手のロマンチック・ラブ・コメディー?それともただの陳腐な不倫物? いや、ちょっと違うようだぞ。どうもエイミーには何か謎がある。そして二人の逢瀬は終わりエドはホテルを出る。

そこからストーリーは一気に動き出す!...

もの凄い爆発音がとどろき、烈火の中から吹き飛ばされたエイミーがスクリーンの中央に転がってくる!一体何が起こったんだ!と唖然とするのだが、それは映画の、スタントの撮影シーン。エイミーのアルバイトは生死を賭けたスタントウーマンだったのです。そして講義に出るとエドの代わりの教授がエドが亡くなったことを学生たちに告げる。現実を受け入れられないエイミー。

すると、 死んだはずのエドから次々に届く手紙と携帯、PCへのメール。何故?エドが残した謎を解き明かそうとするエイミー。エイミーが秘めた謎、過去。そして、最後の手紙はその謎を永遠の愛に変える。遥か彼方の遥か昔に放たれた光で輝く星を見るように死んで遠くへ行ってしまったエドからまるで星の光のように恋文が届くのです。

突っ込みどころもたくさんあるストリーなのだが、まあそこは映画ってことで!それだけ愛してたってことでしょう。これは熟年男の憧れ、ロマンですね。ただあんなに周到に仕掛けられないよなぁ。そこがWIZARDであり、天文物理学者ってことですね。

単純で嵌りやすい僕は案外感動してウルッと来ちゃった!涙腺弱いし!(笑) 原題はCorrespondence 女性の観方はどうなんだろう?って思ったけど。

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