映画「ヒッチコック/トリュフォー」とカフェ「DICO. APPERTMENT」
先日長崎セントラル劇場で映画「ヒッチコック/トリュフォー」を観ました。ヒッチコックを敬愛するフランソワ・トリュフォーの熱烈なラヴコールで実現したインタビューを書き起こし、1966年に出版された映画術のバイブル「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」の映画版です。
ヒッチコックを初めて認識したのは確か小学生高学年の頃(たぶん?)テレビで観た「ヒッチコック劇場」だったと思う。「タッタ、タ、タ、タ、タッタタ~♫」と言う(笑)怪しげでユーモラスで不思議な音楽をバックに小太りの頭の薄いオジサンが話始める。あの熊倉一雄さんの声で。そしてコワイ映画が始まるのです。子供心にコワイもの見たさに続けて見てあの冒頭のオジサンが監督のヒッチコックだと知ったのです。
トリュフォーはゴダールやルイ・マルらとともにヌーヴェルヴァーグを代表する監督で「大人は判ってくれない」「突然炎のごとく」「黒衣の花嫁」等を観た。ヒッチコックはサイレントが映画の純粋形式と言い、ロジックは退屈、時間を操り空間をドラマチックに描くまさに映画心理学の天才だ!
トリュフォーは「愛と憎しみ、善と悪との葛藤こそヒッチコックの映画の核になるテーマであり、つねに強烈に、効果的に、そしてつねに最も単純化されたかたちで表現してきたと思う」と言い、本人も頷いている。
映画を見終わって劇場の上階にあるカフェ「DICO. APPERTMENT」へ。映画好きの店主はヒッチコックを使ったショップカードをつくり、トリュフォーの「トリュフォーの思春期」のポスターを飾っています。
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