筒美京平さんと言えば僕にとっては太田裕美の「木綿のハンカチーフ」
先日3年振りに音浴博物館に行きました。初めて訪れた時にも案内してくださった中村さんとも再会。すると、筒美京平さん50周年のボックスにレコードをまとめてありますと言うので、見に行って思い出話など少ししました。'68年いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」から50年ということになるのだろうが、僕にとって筒美京平さんと言えば忘れられない思い出がある作品は太田裕美の「木綿のハンカチーフ」('75.12.21)です。
松本隆/筒美京平/萩田光雄の「木綿のハンカチーフ」が出来上がるトラックダウンの日に僕はスタジオにいました。そして出来上がった曲をカセットにダビングしてもらって夜明け頃タクシーに乗り帰宅しました。タクシーの中で聴いてみたくなって丁度プロモーションに使う小さなラジカセを持っていたので鳴らして聴きました。2回目聴き終ったところで運転手さんが、「お客さん、それ初めて聴きましたが、いい歌ですね!僕も田舎から上京して働いてますからね」としんみりと、でも思いのこもった声で言うんです。「この曲聴いたのは日本中で運転手さんが初めてですよ。だって今できたばかりでまだ発売してないんですよ」と答えると「それは、楽しみですね。いい歌だぁ~」という。いやぁ~、これは売れるぞ、きっと!とそう思いながら疲れもフッ飛び帰宅しました。そして翌日会社で会った裕美の原盤制作ディレクター原さんに、嬉しくて早速その話をしたことを憶えています!(^^)!
福岡の炭鉱町から上京してCBSソニーの太田裕美担当のディレクターになった白川さんのことを思い浮かべてかいたと松本隆さんが言ってるとか。大ヒットしたにもかかわらずモンスター級セールスの「およげ!たいやきくん」が上にいたのでオリコン一位を獲れず、ずっと2位だったのです。
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