スペイン旅行~トレド旧市街~

『もし、1日しかスペインに居られないのなら、迷わずトレドへ行け』と言われる古都トレドは岩山の丘の城塞都市。いまではランチを食べたHACIENDA DEL CARDENALのすぐ脇にあるエスカレーターで入口まで上がることができる。

現代化を免れ古代ローマから西ゴート王国、後ウマイヤ朝、スペイン黄金時代といった2千年紀にわたる文明の痕跡を残していること、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教による異文化の混合がムデハル建築に示されていることなどが評価され世界遺産に登録されたそうです。

石畳の狭い路地が入り組み外敵から守るために高い壁がめぐらされ、細い路地の両脇に迫るように建つ家々の窓は小さく鉄格子で囲われている。この日は晴天で夏のような陽射しが照りつけていたが路地は薄暗く、頭上の空が小さい。路地を抜けて広場にでると強い陽射しを浴びて瞬時に明るくなって目がくらむ。眩しい!なんという青空!暑い!

ユダヤ人が住む地区に出た。観光客ウォッチングでもしているのか主人が家の脇に座って僕らを見ていた。現地ガイドとは顔見知りで、名物のおじさんらしい。

2000年という歴史のなかで繰り返された戦いでこの路地は多くの血と汗と涙で染まったことだろう。1561年、フェリペ2世がトレドからマドリードに宮廷を移すと、マドリードが首都として確定し、トレドはゆるやかに衰退を始めたそうです。大聖堂はこのあとに。

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