スペイン旅行~アルハンブラ宮殿(2)~
アルハンブラ宮殿の中心ナスル宮殿は王の居住空間。どの部屋の壁や天井にもアラベスクと呼ばれる精緻な幾何学模様の装飾が施され、その豪華で優美な空間はまさにイスラム芸術の結晶。メスアール宮の黄金の間、コマレス宮の大使の間、アラネヤスの中庭の水鏡が美しい。
そして二姉妹の間はイスラム建築特有の「ムカルナス」というデザインで、八角形のドーム天井には蜘蛛の巣のような精密な鍾乳石飾りが施され神秘的な美しさです。ムカルナスは小さな尖った窪みが層を成して繰り返す形式で、煉瓦、石、漆喰、木などで作るとあるが、この天井ひとつ造るのに一体でれくらいの歳月と職人を要したのだろう?そうした装飾がありとあらゆるところにあるのだから、その王の権力は強大で栄華を極めたことがわかる。
ライオンの中庭は修復工事中だった。リンダラハのバルコニーから入る外の光が眩しい。アーチには詩が刻まれている。そして、アラブ人たちの凄惨な流血で、美しい白壁と石畳が赤く染まったと言われるアルバイシン地区を望むことができる。ナスル宮殿を出ると緑や花のパルタル庭園。そして池の水鏡に映る貴婦人の塔が美しい。
出入口に向かう間ガイドが音声ガイドのイヤホンを通して「アルハンブラの思い出」を流してくれた。木漏れ日の光と乾いた風が心地よかった(*^^*)
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